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ホツマ昔ばなし(その19)【七代アマカミ イサナキ・イサナミ その①『天の浮橋』】!ワン🐶

6代目アマカミ オモタル・カシコネは子宝に恵まれず、嗣子はいませんでした。

このあと、北陸道のタカヒト、東北地方のイサコが御位を継承することになります。

タカミムスビ(タノクニサツチ)の子孫にアメカカミという立派な人がいました。アメカカミはツクシ(九州)を治めて功績をあげた人で、この治世が優れていたためウビチニも教えを乞うたというぐらいです。そのアメカカミのご子息がアメヨロツで、彼はソアサ(四国の古名)を治め2人の御子「アワナギ」「サクナギ」が生まれます。兄のアワナギは北陸道諸国を治め、さらに人々の求めに応じて山陰道のチタルまでも治めるようになりました。そのアワナギのご子息がタカヒト。アマカミの御位に嘱望していたタカヒトの家は父祖代々から立派な功績を積み上げてきたわけです。
さて、一方のイサコですが、イサコはタカミムスビ(東北地方)の直系のご子孫で、五代タカミムスビのトヨケ(大豊受神)の愛娘です。

オモタル・カシコネから譲位のミコトノリが発せられ、七代アマカミに就くのはフタカミと呼ばれるイサナキ・イサナミでした。即位によってタカヒトとイサコは、イサナキ・イサナミと名のるようになります。

アシハラ(畿内、琵琶湖周辺)の千五百の村落が治世の要であるとのお言葉をそえて二種の神宝を伝授なさいました。
二種の神宝というのは、最初の一つは「ト」でトノヲシテ(建国の理念の象徴のタマ)でした、二つ目に加わったのは「ホコ」サカホコです。このホコはオモタルが罪人を斬ったことに由来する物で、つまり軍事力・警察力の象徴です。八代アマカミ アマテルがこれにカガミを加えて今の三種の神器となるわけですが、この頃はまだ二種でした。

ここにイサナキ・イサナミは七代アマカミに就任するウキハシを得ました。「ウキハシ」は大きなる橋渡しとか仲人と言う意味です。

イサナキ・イサナミは神宝に込められた考え方によって再び世の平安を取り戻すことに成功します。国政のミヤ(政庁)の建設、地方の各国々の境界の決定、国語の再編、食糧や養蚕の増産により、タミを豊かにし国家再建を成し遂げました。これがいわゆる「国生み」で、水田稲作普及の時代となりました。

アマカミの系図

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では「ウキハシ」について説明をしてみたいと思います。ウキハシとは、ここでは大いなる橋渡しという解釈でいいと思いますが、橋渡しというのは仲人という意味でもあるんですね。オモタル・カシコネに子供がいなかったことからトノクニサツチから続いた家系には世継がいなくなります。そこでタノクニサツチ、つまりタカミムスビの家系からタカヒトとイサコの縁を結んで、七代目のアマカミに就かせたわけですね。このとき、このフタカミの仲人をしたのが「ハヤタマノヲ」という人です。多分古事記には出て来ない神ですが、和歌山県の熊野三山にある熊野速玉大社のご祭神として鎮座してます。
で、じつはこのハヤタマノヲって人、最初にウキハシを務めたのですが、実際何をしたかと言うと、イサコがタカヒトと新婚生活を送るうえで愛情をやり取りする・・・その・・・何と言いますか・・・微妙な方法を教えたということなんですね。今で言う性教育ですね。ところがイサコは恥ずかしくてハヤタマノヲの言ったことが十分理解できませんでした。
そこでハヤタマノヲのとって代わって、「どれどれ、わしが代わってやる。おぬしは引っ込んでおれ」と言ったかどうかは知りませんが、コトサカノヲが一生懸命教えて、イサコもやっと理解できたということなんです。

さて、そこで不思議なことに、先ほど書きましたハヤタマノヲの方は速玉大社という立派な神社に堂々と鎮座しているご祭神ですが、コトサカノヲを同じように立派にお祀りしてる神社が無いんですね。熊野本宮大社に祀られてはいるにはいるのですが(事解之男神)、他の神々と一緒に、間借りしているような扱いなんですね。

話を戻してまとめますと、「ウキハシ」は「浮橋」(一般的に思われているおとぎ話)ではありません。
「ウキハシ」は「(間を) 埋め合わすもの」「渡し」「結び」「仲介」「一致協力」などの意味と考えられます。ですからこの場合、「仲介を得て結ばれたネノクニ(北陸道)とヒタカミ(東北)の協力関係」、「本来の皇統からはずれる天つ君」を表現するものと思われます。
これが大いなる橋渡しという意味と考えています。

つづく

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