処罰が確定したソサノヲは、皇族の地位を剥奪され、下民として追い遣られることになりました。 父イサナギから根の国とサホコチタルを治めるように言われていましたが、その前に姉ワカ姫(ヒルコヒメ)に会いたいと請い、それが許されると、ソサノヲは姉の居るヤスカワへ上って行きます。そしてヒルコに「根国へ行って子を生もうと思うが、生まれる子の性別で自分の正邪を決めよう。もし男なら自分は無罪で自分の勝ち、女なら自分は有罪で負けだ」と誓い去り、北へと向かっていきました(記紀では、ここは天照大神に会いに行ったことにすり替えられています)。
そしてイヅモに流離います。そこでヤマタのヲロチを退治し、マスヒト(後日書きます)らを根絶した功により罪を許され、晴れて八重垣の臣として大本営に復帰しイヅモのクニカミとなります。
さて、ここで出て来るやヤマタのヲロチの実態とはなんなのでしょう。じつはこれ、アマテルカミの后のモチコとハヤコのことなんです。彼女らは、セオリツヒメ・ホノコへの恨みによって、蟄居(ちっきょー謹慎)処分になったあともホノコのことを恨み続け、ついにはヲロチと呼ばれるほど落ちぶれてしまったのです。
「オロチ」は「おる (下る・劣る・穢る)」から派生した「下がるもの・愚かなもの・ねじ曲がるもの・穢れるもの」の意で、くねくねと地を這う「蛇」の意もあります。
またもう一つは「おろ (愚る・劣る・穢る)」+「ち (霊)」で、「愚かな霊」という意味もあります。人間の曲りやねじけ (恨み・妬み) が、生き霊となったもの。「イソラ (卑霊)」とか「ハハ (穢)」とも言いますが、それが生き物に取り付いて物質化したものです。
「ヤマタノオロチ」は、モチコとハヤコを指す場合が多く、それぞれ「モチオロチ」「ハヤオロチ」とも呼ばれていますが、「ヤマタ」はどういう意味でしょうか?
「やまた」は「やまつ」の名詞形で、「やまつ」は「やむ (病む)」から派生した語で、「やまたのおろち」は「病んだオロチ」。「危篤に捩じ曲がった愚霊」という意味だと思います。
これを「八つに分岐して八つの頭を持つ大蛇」と表現したわけなんですね。
「ヤマタノオロチ」はおとぎ話の八頭の大蛇ではなく、どこまでも心がねじ曲がってしまった悪党、といことです。
さて、この悪党たちによって、アマテル政権最大の危機をむかえることになります。
つづく。
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